お食い初めの儀式で使うお祝い箸 | 新品の柳両口箸が正式
お食い初めは、赤ちゃんの成長を願う大切な儀式で、使われる食器や道具にも特別な意味が込められています。その中でも、お祝い箸として用いられる柳両口箸は、お食い初めに欠かせない正式な箸です。ここでは、柳両口箸の意味や由来について詳しく解説します。
柳両口箸とは?
お食い初めに使う箸は、両口箸と呼ばれ、両方の先端が細くなっているのが特徴です。これは、一方が神様用、もう一方が人間用であり、神人共食(しんじんきょうしょく)を意味しています。神とともに食事をし、神の力や恩恵を得るという考えが根底にある儀式のため、両端が使えるこの形が用いられるのです。
しかし、注意点として、両方の端が使えるからといって、ひっくり返して取り箸として使うのはタブーとされています。お祝いの場では、正しい使い方を守ることが大切です。
柳両口箸の由来と意味
お食い初めに使われる箸は、新しいものであることが基本です。特に、柳の木で作られた柳箸は、お祝い事に使われる正式な箸として知られています。柳は丈夫で折れにくい木として知られ、お祝いの席で箸が折れてしまうのを忌み嫌うために選ばれています。
また、柳は春に芽吹くことから、縁起の良い木とされており、「家内喜(かないき)」と書かれることもあります。お正月や結婚式、成人の日、節句の際にも、この柳箸が用いられ、祝い事には欠かせない存在です。
柳両口箸の種類と名前の由来
お食い初めに使われる両口箸には、さまざまな呼び名があります。
- 「両口箸」: 神と人間の双方が使うため、両端が細くなっている。
- 「柳箸」: 柳の木で作られ、折れにくく、縁起が良い木とされている。
- 「俵箸」: 五穀豊穣を願い、米俵の形を模したデザインで、中ほどが太めに作られている。
- 「はらみ箸」: 子孫繁栄を表し、末広がりの形が特徴。
- 「太箸」: 通常の箸よりも太めで、安定感がある箸。
これらの箸は、全て縁起物として使われ、お祝いごとにふさわしいアイテムとされています。
祝い箸の使い方と注意点
お食い初めのお祝い箸は、長さが八寸で末広がりの形をしています。これは、縁起が良いとされる形であり、お正月や結婚式などの晴れの日にも使われることが多いです。お正月に一人一人の名前を箸袋に書き、三が日おせちを食べる際にも、この柳箸が使われます。
大切な儀式で使用するため、新品の箸を使うことが大事です。お食い初めをはじめ、他のお祝い事でも、この両口箸を正しく使いましょう。
まとめ
お食い初めの儀式で使われるお祝い箸は、両口箸が正式な形であり、柳箸が使用されます。これは、神と人が共に食べるという神聖な意味を持ち、柳の木は丈夫で縁起が良い木として大切にされています。お祝いごとには、新品の柳両口箸を使い、赤ちゃんの健やかな成長を願いながら、正しく儀式を行いましょう。